北海道大学編入試験過去問出題範囲
東工大、農工大、東北大に続き、北海道大学の編入試験について、過去問の出題範囲をまとめました。
う~ん、まとめましたが、ちょっと三年分だとわかりにくいですね・・・
ほんといろいろな分野だなあという印象です。ただ、この三年間のなかでは熱力学の問題は出てなかったですね。けっこう無機化学と有機化学にちからを入れているような印象です。
問1
2017
塩、電離、ブレンステッドとローリーの酸・塩基、水のイオン積、緩衝液のpH計算
2018
ガルバニ電池、ダニエル電池、半反応式、イオン化傾向、ボルタ電池、分極、酸化還元電池(レドックス電池)、鉛蓄電池、二次電池、濃度計算、重量変化
2019
面心立方格子、原子の質量、触媒、活性化エネルギー、反応経路、反応速度、アレーニウスの式
問2
2017
Ag⁺、Zn²⁺、Cu²⁺の分離(金属イオンの系統分離)、金属沈殿の色
2018
周期表、単原子分子ガス(希ガス、18族元素)、アルカリ土類金属(2族元素)、典型金属元素
2019
第一イオン化エネルギー、電子親和力、電気陰性度、アルカリ金属のイオン化傾向の説明
問3
2017
フェノール、シクロヘプタン、ジメチルエーテル、安息香酸エチル、2-メチルペンタン、ホルムアルデヒド、cis-2-ブテン、無水フタル酸、ヘプタナール、クロロ酢酸の構造式
2018
鉛(Ⅱ)イオン、銅(Ⅱ)イオン、鉄(Ⅲ)イオン、カルシウムイオン、塩酸と金属イオンの沈殿、硫化水素と金属イオンの沈殿、アンモニアと金属イオンの沈殿、炭酸イオンと金属イオンの沈殿、物質量計算
2019
酢酸n-ブチル、1-メチルシクロヘキセン、シス-2-ブテン、2-メチルプロパン、m-クロロ安息香酸、1,1-ジブロモブタン、フタル酸(ベンゼンジカルボン酸)、メチルアミン、1,1-ジメチルエタノール(t-ブチルアルコール)、ベンズアルデヒド(ベンゼンカルバルデヒド)
問4
2017
ポリエチレンテレフタラート(PET)、モノマー、共重合、熱可塑性樹脂、重合度の計算
2018
メタノール、ヘキサン、ブタン酸(酪酸)、オクタノール、ジエチルエーテル、アセトン、ベンズアルデヒド、テレフタル酸、ギ酸、エタナール、2,2-ジメチルプロパン、シクロヘキサノール、構造式、水に任意に溶解(溶解度無限)、銀鏡反応、第2級アルコールの酸化(ケトンの合成)(ニクロム酸カリウムによる酸化)、シアノヒドリン
2019
構造異性体、アルコールとナトリウムの反応、アルコールの酸化(酸化クロム(Ⅲ))、ヨードホルム反応、不斉炭素、Fischerエステル化反応 、グリニャール反応
問5
2017
構造異性体の性質の違い(沸点、酸性度、安定性)
2018
収率計算
2019
組成式、ナイロン6,6
問6
2017
単糖類(グルコース、フルクトース、ガラクトース、リボース)、二糖類(マルトース、スクロース、ラクトース、)、多糖類(セルロース、デンプン、グリコーゲン、)
2018
たんぱく質、加水分解、アミノ酸、ペプチド結合、不斉炭素、胸像異性体(エナンチオマー)、ビュレット反応、たんぱく質の変性
2019
なし
問1は無機化学の分野で計算問題が多い印象です
問2は金属の性質って感じですね。イオンだったり、酸や塩基と金属の反応だったり。
問3は有機化学の年もあれば無機化学の年もありました。こういうのは珍しいですね。ここでの有機化学は構造式を書いたり、逆に構造から名前を考えたりといった問題でした。無機化学は金属イオンの系統分離の問題ですね。系統分離は幅広い知識が必要なので難問になりやすいです。
問4は有機化学です。ただ、有機化学のいろいろな分野って感じですね。問5も同じような感じです
問6は2019にはなかったのですが他の二年では生物化学の分野でした。
今回はここまでです。ちょっと個人的にはもやもやした感じが残っているので、別の過去問がもし手に入れば更新していきます。