編入試験解いてみた 東北大2014 共通化学
今回は東北大学2014の共通化学の編入試験の過去問を解いてみました!
やはり東北大学の物理化学は熱力学がめっちゃでやすいですね
しかも今回の熱力学は一番メジャーなファンデルワールスの状態方程式がでました
ファンデルワールスの状態方程式でのファンデルワールス係数(よくa、bってでてくるやつです)について説明するという問題はよく出るので抑えておいたほうがいいです
無機化学に関しては高校化学のみでした
ハーバーボッシュ法では触媒として四酸化三鉄が有名ですが、単体の四酸化三鉄を使うよりも酸化カリウムや酸化アルミニウムが含まれた鉄鉱石を使うほうが効率的になることはあまり知られていません
問題Ⅰ 物理化学(熱力学)
一番有名な熱力学の問題がきました、ファンデルワールスの状態方程式
ファンデルワールスの状態方程式は別名、実在気体の状態方程式ともいわれており、特に低温や高圧の気体に対して有効です
理想気体の方程式よりもさらに正確に気体の運動を記述することができ、理論から応用へと近づいた方程式です
キーワード:ファンデルワールスの状態方程式(実在気体の状態方程式)、ファンデルワールス係数(分子間力、分子自身の体積)、圧縮因子
問題Ⅱ 無機化学
ハーバーボッシュ法は空気からパンをつくる技術ともいわれており、かなり革新的な技術でした
現代でもこのハーバーボッシュ法を改良した方法でアンモニアが合成されているほどこの発見はすばらしいものです
しかし、光があるところには影があるもの
アンモニア合成の成功は爆弾の原料にもなる硝酸の大量合成にも使われたため、ハーバーボッシュ法の発見が第一次世界大戦へとつながっていきます。
キーワード:ハーバーボッシュ法、触媒、活性化エネルギー、熱化学方程式、塩化水素とアンモニアの反応
参考文献
熱化学方程式の解き方!基本からわかりやすく解説|高校生向け受験応援メディア「受験のミカタ」
熱化学の問題です。 窒素分子N≡Nと水素分子H-Hの結合エネルギーは... - Yahoo!知恵袋
問題Ⅲ 有機化学
ほぼほぼ高校化学で一部マクマリー有機化学概説があったほうがいいかなという内容でした。まあ、八割は高校化学なので化学ガチ勢以外は高校化学の勉強だけで十分だと思います
キーワード:結合距離、構造異性体、幾何異性体(シス・トランス異性体)、分子の構造と沸点の関係、中和反応、付加反応(アルケンへの臭素付加)
今回はここまでです。ありがとうございました