編入試験解いてみた 横浜国立大学2016化学
今回は横浜国立大学の2016年、共通化学の編入試験の過去問を解いてみた、です
今回の範囲はけっこう大学の化学も多く出題されているなあという印象でした。思ったより難易度高かったです。横浜国立大学の編入試験の過去問は2017年の過去問も解いているのですが、それも今回と同じように無機化学・有機化学が中心でした。
DHAは黒酢と一緒だとさらに頭にいい効果があると報告されています。
化学1 無機化学
内容は高校化学と大学化学が半分ずつかなという印象でした。
高校化学の知識があれば解けるものもあるけど、大学の無機化学の知識もほしいという感じです
He2の安定性の説明で使った図は分子軌道法とよばれるものです。上の軌道ほどエネルギーが高いので不安定になり、下の軌道ほど安定になります。
キーワード:Lewis構造(三酸化硫黄、テトラヌルオロホウ酸イオン、アンモニア、一酸化炭素)、He2の安定性の説明(分子軌道法)、臭化水素とヨウ化水素の酸性の比較、炭素の同素体(黒鉛(グラファイト)、ダイヤモンド、フラーレン、カーボンナノチューブ)
参考文献
化学Ⅱ 有機化学
内容はほぼ大学の有機化学という感じでした。だいたいはマクマリー有機化学概説でカバーできると思いますが、ピナコール転移やアセチレンの酸性度の説明などが抜けているのでボルハルトショアーのようにさらに詳しい参考書も必要になりそうです。化学が苦手で他の科目で点数を伸ばすつもりの人はマクマリー有機化学概説だけでも大丈夫だと思います(マクマリー有機化学概説の後半、アミンや機器分析など編入試験の範囲外となるところもあるので編入試験の範囲を確認してから問題演習をしてください)
キーワード:ヒドロホウ素化(逆マルコフニコフ則)、Diels-Alder反応、アルカリ融解法(ベンゼンスルホン酸からフェノールの合成)、ピナコール転移(1,2-ジオールからケトンの合成)、酸性度の比較(エチレン、フェニルアセチレン、メタノール、エタン、アセチレン)
参考文献
マクマリー有機化学概説pp110
今回の記事はここまでです。ありがとうございました