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今回は神戸大学理学部化学科の2022年度編入学用の過去問解説となります
問題の範囲は大学1,2年生で学ぶものがほとんどでした。知ってれば解けるものも多く、他の大学とも範囲がかぶるものが多いという印象です
しかし今回の有機化学では酸と塩基で少し生成物が変わる問題や物理化学の量子数で名前やその特徴を答えるというように曖昧な理解ではミスが誘発されるような問題も含まれていました
一夜漬けの知識ではまず太刀打ちできない、知識と理解が必要とされる内容だと思います。
[Ⅰ] 物理化学
キーワード
- 量子数の種類と性質
- 水素原子のエネルギー
[Ⅱ] 物理化学
キーワード
- ボルン・ハーバーサイクル
[ⅵ] 有機化学
キーワード
- 酸性度と構造式
- 酸性度と共鳴構造、電荷の非局在化、誘起効果、電気陰性度
[ⅶ] 有機化学
キーワード
- SN2
- 立体反転(walden反転)
- ハロアルカンのヒドリド化
- 二級アルコールの酸化
- アルコールのハロゲン化
- アルケンの接触還元
[ⅷ] 有機化学
エポキシドの開環は酸性条件では安定なカルボカチオンを経由するような生成物(第3級>第2級>第1級)で進行するが、塩基性条件では立体障害の小さい方から攻撃される(第1級>第2級>第3級)
キーワード
- Diels-Alder反応、endo則
- ハロアルカンのニトリル化、SN2
- アルデヒドの還元
- 塩基によるエポキシドの開環
- アルケンのヒドロホウ素化(逆マルコフニコフ則)
- 酸によるエポキシドの開環(第三級及び第一級)
理学部化学科 "量子化学"の教科書
理学部化学科 "有機化学演習"の参考書