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高校化学の知識+大学化学といった内容で範囲は比較的広いと感じました。逆に言えば化学が苦手な人でも高校化学の範囲だけでもやったら点数アップにつながると思います。
大問Ⅰ 物理化学
熱力学の範囲だったので物理学の勉強にもなるかなと思いました。問1は知らなくても解けますが、実在気体の状態方程式を覚えていると有利になる問題でした。
キーワード
問1
- 理想気体の状態方程式(PV = nRT)
- 分子体積と分子半径の関係
- 排除体積と分子半径の関係
- 実在気体の状態方程式
問2
キーワード
- 定圧膨張過程におけるエンタルピーの算出
- エンタルピーと定圧熱容量の関係
大問2 生物化学
内容的には高校化学の範囲でも解けるかなと思いました。アミノ酸の構造は覚えていないと解けないので覚える必要がありそうです。生物化学では緩衝液のようにpHが重要となる場面がいくつかあるため、ここでも弱酸が出てきたのだと思います.
問1
キーワード
- 酸解離定数を用いた弱酸の濃度計算(炭酸)
問2
キーワード
- 酸解離定数を用いた弱酸のpH計算(炭酸)
問3
キーワード
問4
キーワード
問5
キーワード
- たんぱく質の酸凝固の原理
大問3 有機化学
難易度は比較的簡単なものから初めて見るような反応もあったりとばらつきがありました.普段、僕はマクマリーを使って有機化学を学んでいるのですが、マクマリーには載っていないような反応もあり、戸惑いました.ちなみに、有機化学でわからない反応をネットで調べるときは日本語よりも英語で検索したほうがヒットしやすいです。問2の内容は編入試験では頻出なので対策して損はないと思います。
問1
キーワード
- アルケンのオキシ水銀化-脱水銀反応(アルケンからアルコールの合成)
- Markovnikov型水和物
- アルキンとGrignard試薬の反応
- パーキン反応(フルフラールと無水酢酸の縮合)
- ケトンの還元(LiAlH4)
- アルコールの脱水(アルケンの生成)
問2
キーワード
- E1、SN2の反応速度と濃度変化の関係
- カルボカチオン中間体
- E1、SN2の反応速度と級数の関係
- 誘起効果
- 電荷の非局在化
- 立体障害
- SN1、SN2の反応速度と溶媒の関係
- 溶媒和
- 求核試薬の基底状態のエネルギー
大問Ⅳ 無機化学
傍観イオンという言葉は初めて聞きましたが、内容的にはそんなに難しくないんじゃないかなと思いました。高校化学の範囲で十分解けると思います。
問1
キーワード
- 分子数の計算
- アボガドロ数
- 原子の質量%の計算
問2
キーワード
- 傍観イオン
- イオン反応式
問3
キーワード
- 中和
- 酸塩基