編入体験記 高専から東工大へ

高専から大学への編入についての体験を記事にしました

こんにちは。バンブ(@kosenhennyu)です。

編入試験解いてみた 大阪大学基礎工学部2015化学

 

 

こんにちは!

今回は2015年、大阪大学基礎工学部の編入試験・化学を解いてみたです

 

けっこうおもしろい問題多かったなあ

特に問題1では物理化学を使って生物の仕組みを考えるような問題で化学・物理・生物すべてを使っており、感動です

 

過去問の出題範囲は大学化学の範囲のみですね、高校化学の要素ゼロです

けっこう難易度は高いほうだと思います

 

 

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問題1 物理化学+生物

イオンチャネル酵素といった生物のなかで起こっていることを物理・化学を使って説明させるかなりの良問だと思います。解いてて面白かったww

内容は電気化学でおなじみネルンストの式と酵素反応でおなじみミカエリスメンテンの式を中心としていました。

キーワード:イオンチャネル(イオンチャンネル)、移動したイオン数の計算、ネルンストの式、濃淡電池、輸率、ミカエリスメンテンの式(酵素反応の動力学)、ミカエリス定数

 

バーロー 物理化学 上 第6版

バーロー 物理化学 上 第6版

 

 

 

 

問題2 分析化学

今回、問題の出題範囲を無機化学と書こうか迷ったのですが、分析のことしか触れていないので、分析化学のほうが分かりやすいだろうと思いました

内容はキレート滴定と呼ばれるもので、金属に配位する置換基を複数もった多座配位子を使った滴定です

今回は(4)は自信がなかったので飛ばします。ごめんなさい

分析化学はバーロー物理化学の上巻でも一応載ってはいるのですが、ちょっと内容が薄いかもな~と思い、参考文献は「分析化学の基礎」にしました

キーワード:水酸化ナトリウム水溶液の標定(シュウ酸を用いた中和滴定)、キレート滴定、キレート効果、多座配位子

 

分析化学の基礎

分析化学の基礎

 

 

問題3 有機化学

今回はそこまで詳しい説明は求められていなかったので、参考文献はボルハルトショアーよりもマクマリー有機化学概説のほうがいいと思いました

内容は特にこれ!!という感じよりも広く浅くという感じでした

今回、(6)では酵素を使うと書きましたが、酒石酸のように再結晶で光学分割したり、キラルな触媒を使う、クロマトグラフィーで分離する方法もあります。

 

キーワード:中間体の共鳴安定化、ウィリアムソンエーテル合成(Sn2反応)、グリニャール反応、ラセミ体、S体・R体の区別、光学分割の方法

 

参考文献

光学分割 - Wikipedia

マクマリー 有機化学概説 (第7版)

マクマリー 有機化学概説 (第7版)

 
マクマリー有機化学概説問題の解き方 (第7版) 英語版
 

 

今回はここで終わりです。ぜひ勉強等の参考にしてください!